5008再び

この時期は本当にエアコン修理に追われます。
今日の日本においてエアコンが壊れる事は死活問題になり、修理の緊急性も高いのです。
つまり、エアコンが効かないので修理してほしい、と言うのはイコールですぐに預からないといけない状況になります

今回はプジョー5008、2年前にあれこれエアコンを直したクルマです。
その時それなりに整備したので、エアコンの調子が悪いと聞いた時はびっくりしましたが、ゲージを取り付けてガス圧を見ると、ほんのわずかにガス圧が低いように見えます。
エアコンガスが抜けているのかと とりあえずエアコンが効くようになったので、様子を見て下さいとその時はお帰り頂きました

僅か2-3日でやはりエアコンが効かないから一度見てほしいと言われて、再度入庫となりました
入庫したときは普通にエアコンが効いていたのですが、少し冷えが弱いかなくらいで、システムに異常があるわけではありませんでした
ガス圧はそれなりに上がりますが、まずは全体の状況を知るためにあれこれ予想を立てます。
しかし、前回作業時に、全て純正品でOリングまで換えて修理しているので、2年でシステムに何らかの異常を来すとは考えられません。
結局、金曜日の夜にエアコンガスを全量抜いて、真空引きをしたまま帰ります。

夜に撮っているからすごい手ブレ

もうちょっとキレイになるかな?

翌々日、ゲージを見てみると、ほんの少し針は戻りましたが、それほど深刻さは感じられません

もう一度

土曜日夜

そして月曜朝。気温の差も考慮しないとだし

うーん、他に原因がありそうな…
R134aガスを規定量の450g入れました。
ガスを入れる作業の間に、診断機を用意します

診断機を繋いでみると

エアコンには異常なし 

エアコンシステムもかなり良い感じに冷えて、結露した水がじゃあじゃあ出てきます

しかし、他のエラーを覗いてみると

おおっ!いました!!こいつです

電動ファンです。
エアコンの冷えを作るのに欠かせないのがコンプレッサーで圧縮したガスを液化するのに欠かせないのがラジエターファンです。
ラジエターファンは水温を上げないだけでなく、エアコンの大事な仕事も兼務しています
ファンが回って圧縮した冷媒ガスの熱をクーラーコンデンサーから逃す仕事をしないとエアコンは涼しくなりません。
最近のクルマは水温計が付いていないケースが多く、自分のクルマの水温を知る事はできなくなりつつありますが、水温計の付いている車であればオーバーヒートの予兆が見れたはずです。
特にファンやレジスターは末期になると動いたり、止まったりしてユーザーを困惑させます。
今回もあさイチなどに、外気は30℃以上あるのにエアコンが全く効かないという内容の話をしていたので、下手人はこのファンだと思って間違いないでしょう

部品を手配して、作業を待ちます。

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