166の重整備 シーズン1
先日、関西圏より陸送でMPIに入庫した166
事前にいろいろな整備の相談がありましたが、実はこのクルマ、ずいぶん前に修理したのです。
実に8年ぶりに入庫したことになるのです。
今回もオーナーさまの御支持を承り、遠く神戸からの入庫と相成りました。本当にありがたい事です。
さっそく作業に移らさせていただきましょう
今回のオーダーは
1.ワイパー不動
2.ICSほぼ映らず
3.エアコンガスの激しい漏れ
4.タイミングベルト交換
5.車検
このように大作業となっています
まずはタイミングベルトから作業します
インテークパイプなどを外してサージタンク、イグニッションコイル、スパークプラグ、インジェクションハーネス、フュエルライン
さらにパワステリザーバータンク、タイミングベルトカバーを外しました
スプロケットを外す前におおよその1番上死点を合わせて、カムロックツールをセットします
合わせマークが付いるので、初めてのベルト交換ではなさそうですが、合わせマークゆえウオーターポンプの交換歴はなさそうです
新たに先日の日産の工具展示会で購入した空研のインパクトでクランクプーリーナットを緩めます
新しいインパクトは強力ですが、時代は電動ですね。一度電動の味を知ってしまうともうエア工具に戻れないかもしれません
いつも通りですが、スプロケットはカムシャフトのつるつるのテーパーに挿します。なんと危険な罠。
相変わらずキツキツのタイミングベルト周りの部品構成
ウオーターポンプに液体パッキンが塗られています。
ひょっとしたらどこかで一度作業したのかもしれません
ガスケットがあるのに液体パッキン塗るのはあまり感心できませんが
アイドラー、テンショナーは共に交換します
画像ではわかりにくいですが、ウオーターポンプにはLLCがにじんだ跡がありました。ちょうど交換時期だったかもしれませんね
外れたウオーターポンプ。プラのインペラーが特徴的。おそらく純正品です。
ポンプ上側の通称「屋根」これにもみんな液体ガスケットが塗られています
次に作業する人の事も考えてほしいものです
ウオーターポンプとサーモスタットを結ぶパイプ
これらはOリングをすべて交換します
きれいに液体パッキンの残りを除去して、折り返し組み付け作業になります
しかし取り外したスゴイ部品の量
Oリングを組んで、ウオーターポンプも取り付けます
ウオーターポンプは金属ペラです。
さらにクランクフロントシールを交換。この後、叩き込んでいきました。
どんどん組み付けます
恐ろしく工程数が多いのです
ほいほい進んでいるように見えますが、むちゃくちゃ時間かかります。
なんとまあ部品点数と言うか作業点数の多い作業なんでしょうね