147の塗装
事故からの復活を連載している今回の147
たまたま車両保険に加入していたから修理できたのですが、今や多くの147が解体される運命にあります
MPIではそんな中、ユーザーの方があきらめずに所有する方を応援しています
でも先に言っておきます。それは簡単な事ではなく、経済的にもかなりの負荷がかかる事を念頭に置いてください
一通り、足付けされ、ところどころにあるのは飛び石を埋めているポリエステルパテです。
本当にがっちり修理する場合は、ひたすら削り込み、サフェーサーを塗布するのがセオリーですが、今回は経済的な理由からこの方法となりました
塗装直前の147
脱脂作業からエアブローでホコリやゴミを飛ばします
おなじみ130ロッソアルファ。
長く使われている塗装色なので、バリエーションがいっぱいあります。
しかし、そんなの全く参考にならないほど色焼けが進みオレンジ色に近くなっています
たとえオレンジ色であろうとなかろうと周りのパネルに合わさないと塗る事ができません
また、ぼかして塗装するので、パネルの真ん中までしか塗装できません
どんどん塗り重ねます。
フラッシュオフと呼ばれるシンナーが抜ける時間を置いて、次々にスプレーするのです
反対側はドアと隣接する部分があるので完全に塗装することができません。
しかしバンパーとはつながるので、フェンダーの先端部分にはしっかり色を入れていきます
ベースコートカラーが吹き終わりましたら、クリアーの工程です。
1.5コートと呼ばれる1度目は薄く、2度目で決める塗装ですが、1度目をあまりにぞんざいにすると2度目でリカバリーしきれないので、その塩梅が重要です
クリアーはVOCエクストラクリアーです。厳しいヨーロッパのVOC基準に合致した高性能クリアーです
そしてスプレーガンは2世代前のJET3000RP
なかなか減益を外れる事ができません
さらにバンパーも塗装します
小部品たち
極端な高温多湿の中での作業を終えて、ああ疲れた。
だんだん、完成が見えてきました