風の中のミト
3月と言うのは自動車修理業界にかぎらず、自動車の販売も含めて一大繁忙期で、おそらく12か月の中で最も忙しい時期になります。
多くの自動車は売買され、新車を筆頭に、下取りになったクルマが中古車市場に流れ込み、さらにその上質な中古車を買った人から出た下取り車が出回り
オークションは活況を極めます。オートオークション大手のUSS東京はこの時期、毎週2万台を超えるクルマが1日にセリにかけれます。
すると、3月と言うのは新車から中古車まで、もっとも多くのクルマが車検時期を迎える事になり、僕らのような修理工場は文字通り、大忙しになるのです。
そんな3月の中頃、僕らはエンジンを降ろしての重整備の最中で、整備はまさしく佳境でした。
その時に、電話が鳴り、ミトの納期を告げられました。
3月15日。
まだ、ミッションとエンジンが泣き別れた状態での3月11日の話です。
無理です。どんなに大事なお客さんのお願いでも、無理です、危険すぎる。
ではいつなら出来上がる?と言われ出した答えは?
3月19日。
これがリミットとなり、作業を急ぐことになりました。
と、言うても問題は山積。
1.油圧ユニットからのオイル漏れ
2.ドライブシャフトブーツの切れ
3.タイミングベルトの交換
4.タペットカバーパッキンからのオイル漏れ
スケジュールの見込みは
3月15日から16日にかけて土曜にエンジンを載せて17日月曜日には走れるようにする
そして18日いっぱいは試乗に充てて、19日水曜に納車する手はずです。
12日はドライブシャフト周りを
13日はタイミングベルトを
14日は油圧ユニットを
それぞれ準備して、15日朝からエンジンの取り付けを行う予定としました。
その間にも難しかった155TSの車検、テーマのドライブシャフトオーバーホール
デカングーの車検、メルセデスW204のフロントガラス交換と枚挙に暇がありません。



何を隠そう、この155も昨年から預かっていて、お仕事の転勤に伴い、同じような納期を背負っていたのですが、それはまた今度のお話し。
カングーも車検です。

肝心のミトは? 鍵を握るこのクルマ、僕がたまたま仕入れたコンペティオーネの存在がにわかに注目されるのでした。

この画像が撮られたのは3月12日。もう一週間後には納車しなければならないのに、まだエンジンすら全くの手付かず。
人類滅亡まで、あと7日。果たして間に合うのか….