試される大地

さて、苦労の末に設置したリフトですが、完成翌日からさっそく任務に就きます。

Eくんのヘルプと共にリフト上の166。症状としては、クラッチペダルを踏むとガラガラ音がすると
ああ、つまりこの166マニュアル車なんですね。しかもディーゼルの2.4JTD。
以前にも登場していただきましたが、今夏はかなり大きい作業の予感。

クラッチペダルから足を離していると何も言わず、クラッチペダルを踏むとガラガラ。症状としては典型的なレリーズベアリングの不良です。
と言うことで作業待ちだった166をこなしていきます

レリーズベアリングと言うのはクラッチペダルを踏むと、レリーズシリンダーがフォークを動かして、クラッチとフライホイールを引き離す役目です。
その中にベアリングがあって、回転するフライホイールとトランスミッションのメインシャフトを滑らかに接続するための物です。
なので、メインシャフトがつながっている状態では仕事をしておらず、クラッチペダルを踏んだ際に主に異音を発生させるのですねえ。

で交換にはエンジンからトランスミッションを外して交換するのですが、166の場合、エンジン+ミッションは強固なサブフレームの囲いの中にありますので、クラッチ関係の整備は必然的にエンジンを外して作業することが求められます。

166のエンジン脱着は何度となくやっていますが、ディーゼルとなると初めてです。
ボンネットフードを外し、フロントバンパーを外し、コアサポートを外します
またトランスミッションの脱着には、ドライブシャフトがジャマなので、シャフトを外します。その際には足回りの分解も必要になります。

後期のモデルなので、前期よりも各所が見直されて、かなりしっかりしたクルマ作りが見て取れます。

言葉にすれば、足回りの分解の一言ですが、実際には苦労が付いて回るのは言うまでもありません
ABSセンサーの取り付けボルトがいとも簡単に折れました。
折れそうなのは回す時に分かるはずだと言いたげな諸兄の皆さん。案ずることなかれ、ABSセンサーのコネクター部分は既に加水分解寸前の状況で、コネクターを外すと粉々になるのは触る前からわかるのです。

結局左右共にボルトが折れてしまい、リカバーすることに
必要な工具をそろえて

ポンチでセンタリングさせて細いドリルで下穴を開けます。その後それより太いドリルをいくつか穴を開けて

タップを立てるのです。

一見簡単そうですが、センターを外すと凄くマズイ結果が待っていますので、なかなか難しい作業です。
こういったトラップに実は時間と労力を割かれ、作業は遅れていくのです。

左右共にリカバリーできました。

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