診断機を修理
2015年に壊れて以来、沈黙を続けてきた古いX431を直す事にしました。
古い物は古い機械でしか見れない事もあるのです。先日も初期の916のエアバッグ警告灯の点灯の修理の相談をいただいたのに断ってしまい
フィアットの3ピンや古い日産の診断コネクターなど。最近は見たいクルマが結構あって、いつかなんとかしたいなと
そこで一年発起、ヤフオクでジャンク品を買いました。
それがこれ
通電しても画面が映らずジャンク扱いだそうです
もちろん、液晶の可能性が無いわけではなかったのですが、まあ、たぶん本体だろうと?
基板に2032バッテリーを使っていたのでこれじゃね?と思いながら、交換して接続するも全く動かず
むかーし、スターター不良のレクサスに無理に電流をかけて動かそうとして、過電流で壊した事があります。これもその口でしょうか?
さてMPIの診断機。ライトを落として割ったと古いブログにありました。
ラチェット落として割ったように記憶していましたが
なまじタッチパネルなもんで、ヒビが入るとソフトが立ちあがっても、操作ができないのですよ。
もちろん、立ち上げても電源を消すこともできないのです。
封印を破ってビスを取り外していきます
他にもかくしネジがありました
外れました。
左が僕の液晶部品で、右がジャンクの基板です
同じ機種なのに結構基盤が違います。
全体はこのようになっています。
下側の基板の真ん中にフイルム配線のコネクターがあって、それで上側の液晶基板とつながっています。
クルマからの信号の解析は下の基板で担って、解読したメッセージを上の基板に送り、画面に表示するしくみでしょうか?
こちらMPIの
こちらジャンク品の
回路や演算装置は違えど作動ロジックは同じじゃないかなー?
液晶パネルだけの交換を模索しましたが、フィルム配線のとてつもなく細かいプリントがハンダ付けされていて、諦めました。
なので、このフィルム配線を付け替えて上下の基板を繋いで、そっと蓋を戻す。あとは神に祈るだけ
通電しました
ソフトが立ち上がりました!
今の機械で慣れると信じられないほど遅いです
操作の仕方を忘れていましたが、タッチパネルも動きます。
156後期のエアバッグランプ点灯しているのがあったので、繋いでみると
やったぜ。読み込みました。
そのうち、さらに古い物も見てみたいと思います。
おおこれで診断や警告灯を消すことができるかもしれません。
これはこれで、当時最新鋭の機械でした。そして値段も安く
それまでの診断機にウインドウホールを開けた機械です。
今日Autelも有名ですが、あそこも、Launchから独立した人が設立したと聞きました。
しかし、でっかいなあ。往年の診断機てな感じです。