続・カングーの不調を追う

実に代わったクーラーコンデンサーとラジエターが一体のカングー。マニュアルはこうなんですね。
今まで、マニュアル車は何台か見てきましたがコンデンサーがダメ、こうなったことがありませんで、毎回国々による差を知って驚かされます
でもコンデンサーとしっかりくっついていれば、ロスなく電動ファンでラジエターもコンデンサーも冷やせますから、理にかなってはいます

いかにも合理的なことが好きなカングー、いやフランスのクルマらしいところかもしれません

少数なためか国内に部品が無く、やむなく中古を使う事に
しかし、事件が起きます

届いた部品はなんと

取り付け部分で折れています

箱の中に破片があるくらいですから、輸送中の事故と思って間違いありません。
国内最後の1個は悲運の末に、佐川急便がその日のうちそそくさと回収して持って帰ってしまいました。
ちなみに7/27の話ですが、昨日まで、どこからも全く説明も返金もなく、こちらから電話してやっと販売店が返金の手続きを進めてくれました
販売店にも佐川急便から部品が戻って来ていなかったようではありますが….

もはや新品になってしまいました。これは海外にオーダーして、シッパーさんがそれなりのスピードで送ってくれる所を選びましたが、まあ、そこは海外。
日本のようにはいきません。来るのを待ちましょう

その間に当初、訴えのあった走行時のミッションからの異音について調べます

カングーのマニュアル車はミッションのチェンジロッドが下側についています。
つまり天地逆になっています。普通、この部分は上にあって、上からの操作でフォークを動かしているのですが、そこが下側についているおかげで
シールからミッションオイルが漏ってくるのです。
しかし、このシールを交換するのは大変で、ミッションを車体から取り外して、ミッションを割って、2つのシャフトをケースから引き出して、おそらくは1000円くらいであろうシールを交換するのです
もはや多少、油漏れするのはしょうがない構造なのでしょうか??

とりあえず、ミッションオイルを交換して、様子を見ることにします。
ところがここで驚愕のシーンを目にするのです

トランスミッションからはなんと50ccくらいかオイルが出てきません。
僕とイナリくんは頭にハテナがぶっ刺さり、とりあえず、規定量の3.4Lを入れる事で作業を始めた矢先

ど、ドライブシャフトから漏れている…

するとデフのサイドシールだ!となって、部品を探します。
ちなみに余談ですが、僕の持っているルノーのEPCのダイアロギーズは部品を確定させるために大量の情報を書き込んでいろいろ決まって行くのです

この内容をあれこれ書き込んで情報を確定させるのです

カングーのドライブシャフト周りはこれまた変わっていて、なんとシャフトブーツがデフのサイドシールも兼ねるのです

つまり、ドライブシャフトインナーブーツはシャフトと一緒に回転はしないのです。
シャフトブーツにベアリングが入っていて、それが回転するのです。
CVジョイントはなんと、ミッションケースの中にあって、ミッションフルードがジョイントを潤滑させる仕組みです。
なので、ブーツはおそらく、上下のミニ対応する仕組みではないかと思います
これもまた、回転する必要がなく、スラスト方向に引っ張られることもなく結果的には長持ちするのではないかと思います
これもまた合理的なのが好きなカングー、およびフランス車らしいところかもしれません。

日産に在庫があったので、割と早く来ました
続きは次回に

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