由々しきライト問題

このところ、立て続けに車検の際にライトで苦労しました。
輸入車のライト問題は今に始まったことでないのは既報の通りですが、光量ではなく光軸で苦労しました。
光軸、つまりライトの向きなのです

落第しちまったのはこの2台

166は低すぎで、156は高すぎ

どちらの車に共通するのは、どちらもオートレベライザー付きです。
以前、レベライザーといえば、ライトのスイッチの横にグルグル回すところがあって、そこを上に回すと上に移動して、下に回すと下に移動
ちょっと高級車になるとこのオートレベライザーがついてきます。
最近じゃコンパクトカーについていることも多いどころか、もはやアダプティブヘッドライトの時代です。
オートライトは周りが暗くなるとパッとライトが点灯します。アダプティブライトは車両の傾きやハンドルの向きに従ってテラス位置を変える便利な機能です
156も166もライトを点灯させると、ぐっと下を向いてその後適切な位置にライトの光軸を上げるのですが…

ここで問題。適切な光軸の向きって何?

すなわち適切とは何基準? それは新車の頃のデータと思われます。

このライトは前後のサスペンションの位置を見ているセンサーというかもう少し原始的というか、サスペンションアームの上がり下がり具合をシャフトの伸び縮みで見ている部品があるのです。それは、シャフトがこれだけ押し込まれたらこの位置を照らせと。
サスペンションアームの位置はロアアームで見るので、それより上側の状況はお構いなしです。

新車であったかつての20年以上前、ボディの位置は適切な車高でした。きれいなボディ、シャシ、ヘッドライト、何もかも新品ですからすべて正しく機能します。
しかし10年が過ぎ、地球の中心に向かって1.6トンの力で引っ張られる引力に抗うサスペンションスプリング。徐々に機能が弱まります。
車高が下がってくるのです。

こちら156のサスペンションの図

ビルシュタインの車高調正式のショックアブソーバーが奢られています。かっこいいのであります。

しかし… こうして本来の車高から遠ざかっていくのです。
でもそういうものじゃないかとクルマって。自分の好きに部品を交換したり、タイヤやホイールを取り換えて楽しむ車趣味

しかしその一方で、頑なに新車当時にプリセットされた車高前提で配光しようとがんばるライトの関連部品。
アンマッチですねえ。
166はどんなにライトの配光を上げようと光軸調整ネジを回しても、ライトがそうじゃねえと言わんばかりに、勝手に下げてしまう。
しかし166は光軸調整用のモーターのコネクターが別個にあるので、引っこ抜くという裏コマンドでしてやったりですが
156は集中コネクターに光軸モーターの配線があるようで、許してくれないのですね。
結局ああでもないこうでもないと一生懸命やってどうにか車検をパスしましたが、これってアルファロメオに限らず国産車でもあるようなのですよ
結局、車検の制度って、検査に通ることに重きを置くあまり、コネクターを抜いてレベライザーを殺して検査に受かる
本来は車の本来の光軸の位置を常に提供するためについている昨日なのに、却ってそれがじゃまして車検に通らないという、このカオス。
車検の運用が悪いのか、作ったメーカーが悪いのか。よく見りゃレベライザー壊れていました~ レベライザー切り!

なんてこともあるかもしれませんね。古っる

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