旧車だなあ
50Aのヒュージブルリンクが切れてしまった原因を考察中のランチアテーマ。

ちょっと見づらいですが、ヒュージブルリンクを直して、電動ファンの電流値を測ります。
26.2Aと結構高い目。そして気になるのが起動電流です。瞬間的には60A近くが流れます。
起動電流とは、モーターが回転しようとして流れる定格ではない電流値で、重い羽の付いたローターを回す際に大きな負荷がかかりそれをさらに後押しするように渋滞した電荷をあとからあとから後押しして過大な電流が流れる仕組みです。
その際に、ローターに電気を流すブラシが減っていて、ギャップが大きいとさらに多くの電流値が必要となり、結果50Aを超える電流値が度々起こり最終的に、ヒュージブルリンクがスローブローするのです。
しかし問題は部品です

テーマの部品など、国内に無い事この上なし。
当然のように存在しません。
でもヤフーオークションの同じフィアットグループのアルファロメオのいろいろなクルマの電動ファンを見ているとある法則に気が付きます。

なんとなくですが、モーターの取り付け位置の穴がどれも似ているのです。
以前、フォルクスワーゲンパサートで、やはりファンモーターのヒュージブルリンクが溶断することがあって、定格で30Aでモーターが回転するので、しょっちゅうヒューズを飛ばす事の修理をしたことがあるのですが、年式違い、グレード違いですごく似ているのに取り付け位置が合わず、互換なしとなった苦い思い出があります。
でも、果たしてフィアットアルファのようなメーカーでそこまで変える余力が果たしてどれくらいあるか?と考えて部品取りの166から部品を外して合わせてみると…

まあ、多少の加工はありますが、狙いはぴたり
しかしこれもまたお疲れのご様子ではありますが

これを再びクルマに戻して見てみます

殆ど変わりません…が、起動電流は40Aを超えるくらいに落ち着きました。
15-20Aくらいで廻ってくれると助かるのですが…
でもここで問題なのがオルタネーターの健全度です。
こちらもテスターで見てみましょう

バッテリーに問題なし

ちょっと問題なのは



レクチファイアには問題はありませんが、レギュレーターはよろしくないのか、いまいちボルテージが高くない
そして懸案なのが


エアコンonで、電動ファンが回り、ライトを消して、電流値を測るのとライトを点けて電流値を測るのに、約5Aしか変わらないのは非常にマズイ。
しかもアイドリングではこの55A付近がベンチマークでこれ以上はアイドリングでは発電できませんでした。
しかし、フルロードでアクセルを踏み込んで、約2500回転で測ると

オルタの限界値近くまで電流値が上がります。
とりあえず様子見か…. オルタネーターも手に入らない状況なんですねえ。
難しいなあ。旧車…