復活の日
小松左京好きだったなあ
読みまくりました。若い頃
さて渦中の166ですが、作業が進んでいます。
取り外したエバポレーターです。
ここでエアコンの仕組みをおさらい。
エアコンに限らず、冷蔵庫や家庭用エアコンも同じ原理を使っています
気体の冷媒ガス(クーラーガス)をコンプレッサーでがっちり圧縮して、ラジエターの前についているコンデンサーなるラジエーターに似た部品で圧縮してアツアツになったガスを冷やすと、液化するのです。
圧縮されているので高圧化していまして、そのガスを車内にあるエバポレーターに向かい、エキスパンションバルブで霧吹きのように高圧ガスを噴出させます。その液体から気体になる気化熱をエバポレーター内に起こし、それを車内のブロアファンで仰いで、車内に冷たい空気をもたらす仕組みなのです
ちなみにキンキンに冷えた気化したガスはその後、コンプレッサーに吸い込まれるのです。
シューッと吹いたガスはもちろん低圧になってコンプレッサーに戻って行くのですが、ヒエヒエなので、それでコンプレッサーを冷やす役割も兼ねています
このエバポレーター内はものすごい低温になっていますから、真夏はなるべくロスが無いように車内に向かわせないともったいないのでございます
一度取り外したエバポレーターは、前回僕がスポンジでシールしています。これの跡がついている通り、しっかり車内に入るようにボディに密着しているのがわかります
ですので、一度はずして不精してそのまま取り付けると、冷風がもれてしまうかも知れないのです
ですから一度キレイに剥がさないといけません
長い前置きになりましたが、なぜ分解しちゃうのか?
簡単です。自分で貼り付けたシール材が剥がれないのです。カスが出てエバポレーターやケース内を汚すのです
この材料は見つけたときにこれはいい!と思ったのが裏目にでて、実にしっかり貼り付いて取れないのです
基本はビリビリと剥がしていくのですが、画像の通りノリが残るのです。
ラッカーシンナーを使いながら溶かしていきます。
乗りはびろびろに溶けてねちょねちょになり、ウエスでぬぐったり、シンナーを浸したりで作業します
ちなみにすごくしっかりしたシール商品をどんどん溶かす溶剤って、からだに良かろうはずがありません。気化したシンナーは歯や骨によくないと思います。
この商売は結構、作業者の健康を削りながら作業しているんですよ。
はい、新しいシール材を貼り付けました。もちろんケースやエバ自体も洗いましたよ
孤独な作業が続きます。エアコンのOリングも新しい物を使います
その日の夜にはかなり出来上がりました。壁まで来ました
翌日にはキレイな配管とサージタンクからスタート。近代アルファのアイコンです
時間がかかりましたが、ここまでくればあと少し
がっちり真空引きしてもれが無いか確認して
エアコンガス。高騰の一途をたどり3-4年くらいのまえのきれいに倍の値段になりました。
650gを入れます。
よ~しチェックメイトだ!
でもまだ車内の作業がありますの~
次を楽しみにしています