冷たい風に立つライオン
エアコンが効かないという訴えで入庫したプジョー208
おなじみ1600のBMW製のターボエンジン。
でも、最近もプジョーの同じエンジンのエアコン交換作業しましたので、手順は比較的わかり易いですね
で、何と言っても原因です
ガスはそれなりに入っていますが、エンジンをかけてエアコンを動かしますが
何も起こりません。試しにガスを足しましたがやはり何も起こりません
圧縮しようとしないのです
診断機を繋いでエアコンのエラーコードを確認します。
エアコン以外はいろいろ入っていましたが、エアコンはNo fault code
では肝心のヒューズも確認
問題なし
最後にコンプレッサー手元の信号をみると
ばっちり来てます。
となると、コンプレッサー確定です。
コンプレッサーのコントロールバルブ不良です。
ところがコンプレッサーがなかなか見つからない。
いわゆるリビルド探しですが、ぜんぜんありません。ちなみに新品もプジョーにありません
探し疲れて結局高価な社外新品を使います。
社外といってもインチキな中国製品とかではありません。デンソー製品です。
どうにかこうにかバンパーを外さずコンプレッサーを外しました
距離も年式もまるで若いのにどうしてそんなにToo young to die。この型のコンプレッサーって弱いのかな?
この前の5008も低走行なのにコンプレッサーがダメでした
そして新旧コンプレッサー
取り付けます
よいしょよいしょ
取り付けに問題が無ければベルトを張ります
オートテンショナーのロックは再度、デカいなっとを手前に引くだけで解除できます
続いてユーザーから頂いたバッテリー交換のオーダー
バッテリーを交換する間にエアコンシステムの真空引きをしておきます
こちらもいろいろな部品を外してたどり着きます
ああ、腰が痛い
取り付けるのは付いていた純正品と同じVARTAの充電制御用バッテリー シルバーAGMダイナミック しかもヨーロッパメイド
こいつがバカ高かった。今年の6月に値上げされて30%以上値上がりしてます。
もう輸入車用バッテリーは一通り値上げされて、ACデルコもここで値上がりです。
かなり使い古した感の強いバッテリー。そして新しく責を負うAGMバッテリー
いろいろ部品を外したので順番に戻していきます
続いてエアコンガスを入れていきます
ガスを450g、すなわち2本と1/4入れます
高圧から1本入れたら高圧を閉じて、エンジンをかけて
最低温度、最大風量にして低圧からガスを吸わせます
良い感じで冷えて来ました。高圧もこれくらいなら良いでしょう
低圧はコンプレッサーが吸気工程で、最大に吸っているときにゲージのバルブを閉じます
そして残り50gは?
塗装で使う秤で、ガスの新品状態にサービスバルブを取り付けてから載せて計り、少しコンプレッサーに吸わせてバルブを閉じて、そのまま計って、差し引きでどれくらい入ったか計算します。
もちろん多く入ったからといって減ったり増やしたりは細かく設定する場合は出来ないんですけどね。
ちょっと見えにくいですが、低圧のパイプに結露しているのがわかります。
この日は気温が少し低かったのでちょっと全体的に低いですね
実に冷たい風が出るようになりました。