個性?パテント?
先日販売した202のセリカ、旧いクルマだけあて、なんだか何とも言えないアカンさ加減をお持ちです
それはずばり、アイドリングがスゴイ説
何がすごいって、いつもファストアイドル状態
いつも1500回転くらい。陸送会社の人がブレーキ踏んでねえと、すぐ前に行っちゃうんですよぉ、とのこと
2次空気吸ったり?とか思いましたが、そしたらもっと上がっちゃうかと
するとイナリくんが、「あー、こんなのね、スロットルボディかISCVバルブ(アイドルコントロールバルブ)っすよ」とさっさと分解
「ワイヤーで引っ張ってる時代のクルマっすよ、そんな難しい仕組みじゃねっすから」と頼もしい
まあ、案の定スロットルボディが汚れています
しかし、久しぶりに見ました5角のトルクス。これ名前何て言うのか知りませんが、こんなのが出てきて、これあります?って話になって
あるのですよ、かつてウルトの北村くんが、VWでこれを使っている、これからこの工具が絶対に必要になりますよ!と言われて買ったこのビット
全く流行りませんでしたが、15年以上経った今、ついに出番が来ました。
さて、アイドリングを司るこの部分。スゴイ古いテクノロジー。
この真ん中の切り欠きのあるシャフトでコントロールしてるのです
つまりそれは、上の長細い穴は冷却水が通っていまして、2つある四角い穴は、片方はアイドリングをするために絶対必要な空気の道
で、もう片方の切り欠きがある方が、冷却水が冷たい時、エアコンをONにしている時、ハンドルをすえ切りにしている時、エンジンが止まっちゃいそうな時に
開いて空気を通してアイドルアップをするのです。
そのシャフトがうまく動かなくなっているのが原因ではないかと
やはり、ガジガジで、手でやっと動くレベル。
この際、25年分の垢を流してしまいましょう
キレイナリマシタ
こちらもキレイになりました
ここがシャフトのコントロール部分。電気的にアクチュエーターが回すのですが、磁石でシャフトをくっつけて回す凝った仕組み。
今は電子スロットルなので仕組みはもっと画一的だと思いますが、パテントや独自の物なのですかね?
この時代あるあるです
そんな貧弱な力で回せるほど良い状態ではなかったですが、切れにしてグリスアップしたら実にしなやかに回るようになりました
こうして上手く行ったスロットル。サージタンクのカタチが面白い
最後は診断機を繋いでISCVを強制的に動かして設定したら出来上がり
お疲れさまでした