ランチア V6の整備 その4

今回のランチアカッパSWはかなり多岐に及ぶ修理になります。
基本的には車検に通るようにすること、そして安心して乗れることが目標なのであります。
しかし、それには幾多の試練を超えねばなりません。まだ序の口ではありますが、徐々に進んでまいりました。

もうここはほぼ王手をかけた状態

しかしどのフィアット、ランチア、アルファロメオも壊れるアレを退治します

もう完全に役割を終えたブッシュ

純正部品であればこの部品ごとの交換になりますが、ブッシュだけ交換します

MPIのプレス、カルロスゴーンさんが日産に来て真っ先にリバイバルプランで閉鎖の決まった杉並区にあった集中修理工場からもらったもので、昭和40年代後半のシロモノで、シリンダーからの油漏れがひどく、そろそろ修理しないと

先を急ぎましょう

ついに出来上がりました。エンジンをかけてエキゾーストサウンドに酔いしれます。

まあ~、こんな簡易な動画じゃあ全く響きませんが、実に調子よい事この上ない。

水温も上がってきたところで、電動ファンが回り水温がさが….らない! みるみる100度を超えて行きます。
一度エンジンを止めて落ち着いて、もう一度エンジンをかけるもやはりオーバーヒートします。
よく見ると、電動ファンが沈黙しています。

点検は至って簡単で、リレーを直結しちゃえばいいのです。166もランチアも同じようなリレーボックスがあって、ハイローともに同じような位置にあります。まずローを確認。電動ファンは回転します。
続いて、ハイ側も確認すると勢いよく回りだしました。直結とはリレーの30番と87番を適当な線でつなげてしまうのです。
電動ファンが回ればリレーが悪く、配線が燃え出したら電動ファンが悪いという恐怖の2択。もちろん素手で配線を持っていたら本当にしばらくの間、痛くて物が持てませんからお気をつけあれ。

リレーを換えたらこの通り

全て解決しました。
続いては足回り編となります。

こちらもなかなか大変な作業でした。

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