マセラティQPのメンテナンス
新規のおきゃくさまより、オイル漏れのご相談がありまして。
正月明けから重整備ばかりだったので、ライトな感覚でいけそうな気がする~とばかりに引き受けたマセラティ。
訴えを伺うと、ATフルードが漏れているそうです。
こちらも見てみると、確かに何やら汚れています
オイルパンのガスケットが良くないようなので、交換します。
ついでにオイル交換のオーダーも頂いているので、先にそいつからやっつけようと仕事を始めましたが
オイルフィルターが緩む気配ナシ。
親の仇締めです。
とんでもないトルクで締まっています。締める時も激しいトルクなら、ガスケットのゴムも呼応してしっかり貼りついているのです
ちなみにオイルドレンもとんでもないトルクで締まっておりました
バルブボディのお出まし
比較的キレイですね。面倒見が良かった証拠かしら
フィルター、もちろんマセラティ謹製
ガスケット
古い方のガスケットとフィルター
オイルパンやらを戻したらATFを圧送機に吸わせます
ターゲットはほぼ7Lでまず4L入れて行きます
冬のATも硬いから吸っている間にエンジンオイルも入れました。5w-40を約10L
逆を言えばこの1台のこの瞬間だけで17-8Lも廃油が出るのですねえ。すっげー
こちら139後期なので4.7L ハゲしいクルマですねえ
ATFを給油しています。あふれるまでオーライ
エンジンをかけてオイルを吸わせます。
続いて診断機を立ち上げて
ATを見まして
ATFの温度を見ます
その間もどんどんATFを給油
ダラダラ出ます。
50-55℃くらいで、ドレンを締めます。
すると、ATの中はきっちり規定の量になるという仕組み。ZFに限らずこのようなオーバーフロータイプ、良いアイディアですね。
油脂類の交換はこれにて終了
洗車して納車だーい。と思ったら….