マセラティグランカブリオのパーキングブレーキ修理 その2
のどかな正月休みの日々が過ぎていきます。残りが少なくなってきましたが、みなさんはいかがお過ごしですか?
可能な限りブログをアップしましょうか
パーキングブレーキの修理で、入庫中のグランカブリオ、EPBのスイッチを取り寄せて作業し始めたのは暮れも押し迫る12月26日
これがまた内装を寒い時期にいじるなどと危険極まりない作業なのですが、外さない事には直りませんから、頑張ります。
マセラティのこの頃の一連のシリーズのデザインは似ていてスイッチのレイアウトはQPとほぼ同じ。
しかし、スイッチだけで取り外しができないのは、これも同じ。
センターコンソールのスイッチベゼルを外します。黄色矢印に合計4個のボルトが隠れています。
シフトセレクタインジケーター下
アッシュトレイの脇
ドリンクホルダーの下に2本
25mmくらいの割と長いボルトなので、最後までしっかり緩めて外します。
その後両脇のカバートリムを外します。ここがQPとの違い。トリム側からツノが貫通しています
見ての通りの嵌合なので、バチンと外すだけですが、これがまた恐ろしい
センターのパネルを上にあげながら手前に引きます。
しかし中身は恐ろしく華奢で、最低限のコネクターを縁切りして、この状態でEPBスイッチを交換します。
スイッチはビス2本で止まっていますが
脆くもビスの相手が割れてしまいました
割れている断面を見れば分かりますが2mmくらいの平板に出っ張っている部分の建て込みナットなので、ビスを閉める時は工具など使わないで手締めで十分かと思います。
新しいスイッチですが、これも決して安価な物ではありません。まずは取り付け感を確認するために数回古いスイッチで、リハーサルを行います。
割れた相手は瞬間接着剤で接着して、周りを特殊な専用の粉で強化してから取り付けます
怖いよ~
おおっといけない、ここには大きな電流値を持つ電気は来ていない代わりに微弱な信号でコントロールしているはずなので、一応接点復活剤を軽く吹いておきます
交換後にECUのコンフィギュレーションを調整して
再度確認します
さあ、どうか?
ぎえ~!
な、な、なんと、変わりませんでした。
念のためにEPB本体もあれこれしますが
さらにはコネクターを外してやはり接点復活剤
残念ながら効果はありませんでした。
EPBの構成部品を見ると
E39=ECU
I47=EPBスイッチ
B1=バッテリー
E3=BCM(ボディコントロールモジュール)
I29=ブレーキスイッチ
E10=ABSユニット
ツリーの中にはこれだけ…
するともう下手人は
ECUユニットなのかなあ?
スイッチの妥当性が無いっつーからスイッチ交換したのになー
残念ながら年を跨ぐ修理になってしまいました。関係各方面にはお詫びの言葉しかございません
また来年頑張りますと…
幸い、機能に問題はないので一度お返しして、また来年再入庫となります。
悲しい時はウータンクランを聴いて元気出しましょう