マセラティグランカブリオのパーキングブレーキ修理 その1

先の記事でも少し触れましたが、矢沢の武道館公演の翌日に入庫したグランカブリオ。
突然、パーキングブレーキの警告灯が点いたそうですが、走りに影響はなく、しかし、パーキングブレーキがかからないようなので見て欲しいとのことで依頼がありました

変わらずスゴイオーラを醸しています。

聞くところによると、この方法で直ったというネットの事例を同時に頂いたので、まずはリクエスト通りに参りますが
その前にトラブルの概要を確認しないといけません

診断機のTEXAもバージョンがIDC6になりまして、かなり使いやすくなりました。

問題のエラ-コードはC1555

EPBボタンの妥当性のエラー 妥当性?なんだかわかりづらいですね
そもそも妥当性とはなんぞや? 妥当性とはうまく適合する度合いだそうで、いかにそこに合うかを意味するようです。
普段、自分の会話やこのブログでも書きそうな一般的な意味合いを持つ単語ですが、本当の意味を問われると「うっ」となる良い例です。

それはさておき、このエラーコードはスイッチがシステムに適合していない事を意味するような…

とりあえず、先のユーザーのこれではないか的なサイトを頂いていたので、それを試す事に
まずはキャリブレーションをしたり、診断機の作動テストで正常に動く事を確認します。

そこは画像がありませんが、少なくとも作動に関しては全く、問題ありません。

キャリブレーションも最後までOK

しかし、エラーは消えず。次にドラムをばらして調整して見ます
ちなみにマセラティ、フェラーリは同じイタリア車においては他と違い、先に見た立派な(これもアップグレードされたものに交換されていますが)ディスクブレーキが付いていますが
これはパーキングブレーキの為のインドラムと呼ばれる仕組みで、以前に書いたアルファロメオなどのリアキャリパーがパーキングブレーキと一体化している仕組みとは一線を画す物です。
だからどうだと言われても、性能的な違いは大してありませんが、キャリパー一体型は部品点数が少なく抑えられる代わりに、修理を(一般的に)しない(できない)仕組みなので、壊れるとキャリパー交換しかできません。
一方、インドラムは部品点数が多くなり費用が掛かりがちですが、必要に応じて部品を交換できる利点があります。

アジャスターを調整して当たりを調整してみます

そしてブレーキを戻して

再度診断機で調整して、エラーを消しますが

ダメでした~

スイッチの妥当性がダメと言うので、その通りにスイッチを交換するしかないかという結論に至りました。
データストリームでも、どんなにスイッチを動かしてもスイッチが動いている状態になっていないのですし

ううーん、難しかばい。

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