マセラティのエアコン修理その2のその2
なんとか引っこ抜いたコネクターですが傷みがひどかったのは既報の通り
ここまで溶けていたら本体が無事であるハズがありません
しかし、ブロアファン本体の上(と言うか下?)にはダッシュボードの金属板が多くを覆っている状態
画像上側がダッシュボードの金属板、ファンの多くの部分を覆っているのが分かります。
ファンモーターを取り外すのはもはや不可能。しかしダッシュボード外しは嫌。
そして導きだした結果は
金属部分を切断するという選択
切った貼ったはお家芸です
鋸刃を短く切り詰めてターゲットだけを切り落とします
切断する場所にマーキングテープ。
配線は落ちてこないようにテープで固定
裏にも1本太い配線がいますが、切断面よりは上なので、細心の注意を払って切開します
エアソーで少しずつ切って行きます。
切り落としました。こんなに配線やらがごちゃごちゃしているところを、帰りは溶接かあ…
ファンモーター本体が丸見えになりました。
もはや外すのに障害はありません。
飛んで火にいる夏の虫。外してやるわっ!
簡単に外れました。まあ、ブロアモーターなどはだいたい同じようなカタチなのですが、アルファロメオのにも似ています。
しかし、シロッコファンの取り付けなど全く違うのです
案の定、スゴイ焦げ方です。
さすがにこれを使い続ける事はできません。
新品はなんと30万以上するそうです….
ファンモーターを外したところを見上げますと。
狩野永徳の絵こそありませんが、どこぞのお堂よろしく、かなり上まで吹き抜けています。
改めてふりーになった車両側コネクターを見てみると
黒い側にはビニールテープ巻いてあり、簡単な補修がされています。
ああ、この時にコネクターを何とかしていればコネクターだけで済んだのに…
とやかく言ってもしょうがないです
太い配線2本のほかに細い配線2本が入っていて、CAN通信で動かしていることが分かります。
マセラティはコーディング作業をしないと動かないんです。
だから太い2本に動力を入れてもうんともすんとも言わないのです
次回に続く。