ブレラのすごい異音

先日僕の居ない時に若い女性がブレラに乗ってきたと、イナリ君が僕に言っていて、エンジンの異音でいらっしゃったと、その時に改めてアポを取って来てくださいと言う事でお帰りになったという事がありまして。
若い女性でMPIとは似ても似つかないハナシで、僕もその後はあまり気にしてなかったのですが、お電話をいただきまして、入庫と相成りました。
ブレラの2.2 左ハンドルという事は、マニュアルミッションです。
お若い女性で、マニュアルのブレラを転がすとはどこまでも素晴らしい。そして絵になるのですね。

今、この時代は女性だからとか男性だからとか言ってはいけないのでしょうが、僕もやはり昭和の人間ですから、きょうび男の子でマニュアルに乗っていることすらほとんど見ないのにきれいな女性が載っているのを見ると、とてもうれしく思うのです。
知ってます?今度からMTの免許って希望しないと取れなくなるって。

しかしその異音ですが、MPIに来た時は音が出ていません。

なんでだろ?と思いながらも、預かってちょっとしたらそれはそれは盛大に….

これね、そばで聞くと相当大きい音で、いかにもエマージェンシーな音。
はて、どうしたもんじゃろな?

でもこれね、実は僕、経験があるんですよ。この音。
もうずいぶん前になりますが、166で強力な異音の修理で来てくださった神奈川県のお客さん、数年経つも未だにMPIに仕事を依頼していただけます

その166がこんなクリティカルなサウンド出していました。今回もあまりににぎやかなので、それでは?と思ったらビンゴー。
もちろん、診断手順としては、音の大きい部分から、ドライバーを集音機代わりにパワステとか、エンジンマウントが大きい音なんですよ
そこで、ライナーをひんめくって確認すると、既にコンプレッサーのクラッチが粉々になっていました。

あれこれ点検中のイナリくん

ベルトは2本。テンショナーレスで2本ともストレッチベルト。妙に柔らかいのが特徴です

タイトな空間にコンプレッサーがあります。

GMとの混血、2.2のフェイザーエンジン。

外れました。コンプレッサー。

堂々たる外観。巨大なプーリーは2レーンです。
このコンプがハブとなって、パワステやオルタネーターを回しているのですね。

クラッチは完全にやられていますが….

残念な事にコンプレッサーはフルロック。完全に焼き付きです。もはやリビルドできないので、返さないで廃棄となります。
高回転で回しすぎたのか? ロックしたときにクラッチが粉々に粉砕したのでしょう。
ちなみにベルトは新しい物が付いていたので、どこかで交換したんだろうな。プーリー見たらわかるのに…
どこもみんな忙しかったんだろうなあ….

ストレートのメガネをかけて回してもびくともしません。

仕入れ元にコンプレッサーのリビルドが無く、作ってもらいました。良い仕事をしてくれる信頼できるパートナーです。

取り付けて、エアコンガスを注入すると、実に見事に蘇りました。

エキパンなどの交換も必要ですが、今回は効く事を優先させたので、そのまま使いました。

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