ジュリエッタのエアコン不調
半ば僕の自家用車と化している在庫のジュリエッタ。
平成24年の初期のものです。
それでもジュリエッタそのものは3年くらい前までのカタログモデルだったのですが、エアコンがどうも調子悪い
以前、内気循環と外気導入のフラップの交換をしようと思ったら既に欠品、ヨーロッパでは製造廃止との話
今回は天気の悪い日曜日に近所に買い物に出かけたら、どうもエアコンが効いていないよう。
その日は雨でそこそこ気温が低かったので、それほど必要性は感じなかったのですが、この時期いくら涼しいと言っても車内を閉め切りにしていたらさすがに暑い。まあ、近所だったこともありその日はやり過ごし
翌日朝の通勤からはばっちり晴れて、気温も朝からそこそこ高温で、エアコンも絶好調に効きます。
昼頃、最も気温の高い時間帯にマニホールドゲージをつなげて圧力を見ると0.35と1.7とかなり高圧。
それでもしっかり冷えているので、ガスに問題はないと
しかしその晩、帰る時になるとまたも生ぬるい風が…. 急いでクルマを止めてフード内を見るとクラッチが入っていませんでした
気温が高くて、圧力が上がり圧力オーバーでクラッチを切るケースはよく見ます。エキスパンションバルブの詰まりが主な原因ですが
気温が低くなって動かないなんて、ガス圧不足以外にあまり聞いた事がありません。
でも一つ原因があるのを思い出しました。
古いクルマなどにはよく見ましたが、サーミスタスイッチの故障によく似ています。
サーミスタスイッチとは、エバポレーターに同量の冷媒を流し続けるとガッチガチに凍ってしまい、風を通さなくなってかえって冷えなくなてしまいます。そこで、エバポレーターの表面温度を凍らない程度に抑えるように、温度を観察しているセンサーです。
これが悪くなると、冷えてもいないのにサーミスタが凍ったと勘違いして、コンプレッサーの停止信号を出すのです。
おそらく断線かセンサーの故障で-30℃信号を出すのでしょう
「ガッチガチに凍っておりまんのやわー」 と信号を出すとコンプレッサーが「ほら、あかんなー」と直ちにクラッチを切ってエアコンの冷媒の流れを止めるのです。
診断機で見ると、特にエラーコードは入っていません。しかしフロストセンサーなる物があってオンオフを見ているのが分かります。
どうもこれが怪しい。ネットで見るとやはり、症例が多くはありませんが出てきます。
さっそくちゅうもーん。
調べるとその部品って単体支給が無いのですよ
しかしですね。調べたら出て来るんですよ。不思議ですねえ~。こんなの異例中の異例。この部品番号入れても部品としての存在はあれど具体的な情報はありませんでした。サービスキャンペーンでも打ったのかな
しかしメイド・イン・モロッコって….
こいつなのですが、これを途中でぶった切ってはんだ付けします
新しいやつは下の画像
こんなの壊れるかねえ? 日本車なら等の昔に克服した部品のように思います。
普通、最近のクルマには四角い高圧と低圧の両方が流れるエキスパンションバルブなる物がありまして
それにはだいたい、低圧のを通過する冷媒の温度の下がり方によって、高圧側の冷媒の通過量を絞ったり開けたりする仕組みを持っている物が多いです。
なのになぜ今更サーミスタなど付けているんでしょうねえ。明確な答えは知りませんが、システムを過度な冷凍状態を作らぬよう安全装置として仕掛けているのだと思いますが、安全装置が壊れてエアコンが効かなくなるという… まさしくケイオスな状況なのであります。
おかげさまでエアコンはがっちり効くようになりました。