シャフトブーツ交換
シャフトブーツ、それはFF車ならではトラブルが付き物の部品です。
FF車は前輪が駆動するだけでなく、ステアリング操作で左右にナックルを曲げたり、時には大きな段差で上下にも動く三次元的な動きを要求されるのが
ドライブシャフトであり、そのCVジョイントをカバーするのがドライブシャフトブーツなのです。
特に日本の狭い道路事情や駐車の為などでハンドルをすえ切りにするケースが多く、そのブーツはアコーディオンのように伸びたり縮んだりを絶えず繰り返します。
そこに鬼のような暑さの夏とマイナスにもなる冬の寒さがプラスされるので、なお一層ブーツは傷んで破れてしまうのです。

ぱっくり割れてしまうと、中に雨水や砂利といったベアリングに良くない物ばかりが行き来してしまい、異音を出すようになってしまします。

また、ここだけは車検の下回り検査の時に必ず見られてしまいます。すると、ぜったいに車検に合格できません。
もちろん、シャフトブーツに限らず、ロアボールジョイントブーツ、スタビライザーリンク、タイロッドエンドのブーツなど、切れたら絶対に車検に通らない物がブーツです
取り外しには足回りの分解を伴うために、割と大きな仕事になります

取り外したドライブシャフト

中身を一度きれいに洗浄して新しいグリスを詰めてブーツを被せます

新しくリビルドしたシャフト

取り付けました。


このクルマは左右ともアウター側のブーツが破れていまして、反対側も交換します

奥にドライブシャフトとミディエイトシャフトを繋ぐ大きいヘックスのボルトが見えます。これが恐ろしいまでのトルクで締まっています

それらをぶっとばして抜いたシャフト

同じく新しいブーツにとりかえて元に戻します

位置関係はこんな感じ。独特ウイッシュボーンアームのついたナックルが印象的です

出来上がりはこんな感じ

左右同時だとかなり大変

でもしっかり元通り。いつでも車検はOKです

さてこれでオーダーされていた作業は終了しました。
しかしこの後、またまたトラブルに見舞われます。