カングーの車検と思ったら 2
車検で預かったら、クラッチペダルに足を載せればクラッチが切れるくらい近かったカングーⅡ
カングーは全体的にクラッチが浅いのですが、その中でもとびきり浅いこのクルマ、これを逃せば路上で痛い目に遭わんと
交換を進めました。
カングー1はクラッチ交換の際におそらくエンジンごと地面に置く事になりそうですが、2は実に設計が良い。

工夫すればステアリングクロスメンバーはそのままに交換できちゃうのは大変にすばらしい

マウントを外して、いよいよ地球に帰還します

クラッチのレリーズシリンダーは一体型のクラッチポンプ。
ばーん。ハウジング内は結構汚れていました。ちなみにメインシャフトシールはこの状態で交換できないようです。



クラッチASSYを外すと、クランクリアシールはまるで当然と言わんばかりにオイルが漏れています。
今回交換しちゃいます
どんどん進んでいってしまいます。僕は別の仕事でいない間にイナリくんが作業するのです

分かりにくいですが、傷んで穴が僅かに大きくなったマスターシリンダー。全てプラスチックでできています

デフのサイドシールも交換します。


これでもう思い残す事はありません


よくできたクルマですが、執念に近いほどのコストカットを感じます。
先のマスターシリンダー、取付にボルトは使われていません。嵌合だけ。

システムのエア抜きをします
ここもまたクリップワイアだけでうまく取り付けてあるのです。ボルト何て使いません。


かくして、クラッチ交換は終了

ライトは下向きでばっちり。大変に優秀な成績で車検も無事にパスして納車と相成りました。

オーナーさんの想いとこだわりが詰まった素晴らしい1台。
大事に乗ってください

