アルファロメオTCTのクラッチセッティング

集中審議中のアルファミト。
今回はクラッチ側のセッティングを行います。
今回のクラッチオーバーホールを行うに従い、専用工具を手に入れて、そこにチュートリアルが見れるようになっているので、基本的に、理屈や動作根拠などを考えることなく手順に沿って進めました。それはこの作業を行う前に、お客さんの転勤が決まってしまったのです。しかしこの時はまだ楽観していました
具体的な納期は決まっていないものの、そう遠くない未来に、クルマの引き渡し日が来ると、しかし完全な納期が決まっていなので、まあなんとかなるだろうと

見慣れぬトランスミッションの断面。しかしナゾの惑星イスカンダルから送られて来た暗号文を解読しながら作業をします。

まずはクラッチの回り止めの為に適当なソケットを下側のくぼみに差し込みます

真ん中のキャップを外します。

続いて、クラッチ本体を外します。この時、必要なのはヘックスのボルトで、トルクスのボルトは回してはいけません。

止めていたボルトが全てはずれました。

クラッチASSYを外します。

まずクラッチの圧着盤から

クラッチプレート本体。意外にもそれほど傷みはありませんでした。

しかし結局問題だったのはレリーズでした。完全に油漏れを起こして作動不良となっていました。
走らなくなった原因はこれでしょう

そのままクラッチを使いまわすのも良くないので、このままオーバーホール作業を進めます。2つのクラッチを持つ
TCTのどちらかを動かすアクチュエターを取り外します。

するとするする長い棒が出てまいります。

油圧ユニットからもオイル漏れが確認できますね。これもどうやら捨て置けぬようです。

専用工具から台を取り出して、アクチュエーターを固定します。

長い棒を外すのです。

棒に問題が無い事、キズが無い事が確認出来たら、新しいアクチュエーターを取り付けます。

クラッチセットが売られているので、その中に全て入っています。おっそろしいほど高額ですが

取り付けの際にはロックタイト流布の指定があります。

そして締め付けトルクにも気を付けます。東日のトルクレンチ見るのは久しぶりです。

作業は同時に進みます。セカンダリシャフトのオイルシールを交換します。

外側が1,3,5速。内側が2,4,6速とかかな?
なにしろイスカンダルから送られてくる情報を元に作業してますから、正確なロジックは分かりませんし、言われた通りに作業している感じです

問題だったレリーズも取り付け

これも規定トルク通りで締めます。

聖なる専用工具のセットの中に新しいシールを打ち込むスリーブもありますので、それでコンコンと

できました。

さらに指示通り作業が進みます。付属のボルトを指定の位置に挿し入れます。

そこにプレッシャープレートを置いて

センタリングさせるナットをねじ込みます。

正確なマシニングで作られた工具はしっかり位置を決めてくれます。

センタリングされている状態でプレッシャープレートの取り付けボルトを締めます。

さらにクラッチプレートスをプラインにハメます。

さらに上からカバーをもう一つ。

どんだけ部品点数あるねん。

真ん中のキャップを入れて、グルグル回すと、プリロードのかかるところが分かります。

その部分で終わりにして…

ここからが問題
直定規などでボルトの頭の位置とそのわきの谷の位置を測り、その距離の差を記録します。

そこからさらに10回転だったかな?回してもう一度測ります。
その距離の差に厳しい規定があって

何ミリ以内になるように設定しないといけないとあります。
その指定の数値になるように何度かトライします。

そして晴れて出来上がったクラッチ群。

一番の問題はイスカンダルからの指令の通りに作業したので、本当に完全に合っているのかが、少々不安なのと、最後まで答え合わせ=動かすことができないのが悩みのタネなのです。自分に手紙を書きたいです。
「今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこのクラッチが何度もばらばらに割れて…」

納期は近い。果たしてヤマトは間に合うのか?

地球滅亡まであと10日….

宇宙戦艦ドロシー発進!

♪さらばー車体よー、たびだーつ船は~、エンジン、ミッション、クラーッチー♪

こうしてカカシとブリキとライオン… 基、Eくん、イナリくん、僕の3人の運命を載せたトランスミッションは完了したのでした。

あー疲れた、早く寝よっと

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