アルファロメオ166 ドライブシャフトのオーバーホール
その振動を抱えた166のドライブシャフトを外して、送られてきた部品を交換します
どんどん分解します
こちらもシャフトがハブから抜けずプーラーで引き抜きました
アッパーアームのボールジョイント、タイロッドエンドのボールジョイントを外すのはV6も同じ
今回は左右とも外します
この後シャフトを引き抜きます。
まず左から。今回最も音や振動が大きいと思われたシャフト側です
なんと! なんとなんとグリスが入っていません。特にブーツが破れて飛び散った跡もありません
きれいに拭ったようになにもありません。そんな事ありうる?
次は右側を外します
右はインターミディエイトシャフトがあるので、とりあえずこのジョイントで外しますが、バンドを切ることなく抜けてしまいました
そしてなんとこちらもグリスがありません。
一体どう言う事なのでしょうか
ベアリングがダイレクトにジョイント内にあったということになります。
やはり特にブーツが切れた跡も無く…
2本とも抜けました。
これなら何かトラブルが起きてもなんらおかしくありません
ではなぜグリスが入っていないのでしょう?
僕が思うと言うか仮説に過ぎませんがこうではないかと思います
前のユーザーがシャフトに問題を訴えて販売店に修理に出すと、販売店は修理工場に持ち込み、分解して、グリスをふき取って見てみると、ベアリングがダメで交換を要求した
しかし、国内に正規で輸入していないモデルでしかもV6と全く違う構造なので、部品も無く、修理が暗礁に乗り上げた
修理工場はもうだめだから、交換部品を頼んでねと、元にそのまま戻した。
しかし、販売店はこの166を直すことなくそのままオークションに出品し、そんな事露知らず落札されて、今のユーザーの元に来た
さすがに販売店も一通り下回りも見たとは思いますが、ブーツ周りに特に異常が無ければ、中がどうなっているかなんて見ませんから
そうしていつの間にかCVジョイントはダメと言う事実は、いつの間にかないがしろにされ、やがて忘却の彼方に送られてしまったと
オークションに出品した業者が、出品票にシャフト不良と書いたかどうかは知る由もありませんが、ある意味中古車とはこんなもんでしょう。これはさすがに直近に販売した店を責められないと思います。
では次回に組み付けます