アルファロメオ156GTA
156に限らずアルファロメオには熱狂的なファンが多いです。
熱狂的な想いはクルマは斯ありなんと言うモデルを作り、昇華していくのですね。
ああ、色即是空、空即是色
今回は156GTAです。
トランクに大きなサビの輪ができて、修理するのとブレーキキャリパーも極端な色あせ、傷みを抱えているので、それをやっつけるべく入庫しました

美しい外装色を纏う156、オプションカラーのロッソミロ 、カラーコードは
いわゆるヌヴォラレッドです。
かつて、この色については少し掘り進めた過去がありまして、実車を塗った事はありませんが、ちょっと携わったことがあります。
ついに塗装する日が来るとは思いませんでした
その時に電話でヌヴォラレッドを塗装したが、結果として色味が悪くなったというというような訴えでした。
で、調べると、スタンドックスでは2コートパールで、本家のPPGだけが3コートパールでの塗装であったという内容。
確かに3コートパールで塗装した方が色の深みは出て、いかにも3コートパールらしい、フリップフロップの感じが再現できました。
しかしその時はあくまでデータ通り、しかも色板での理論値です。
さて今回実車に塗装するのですが、果たしてどのような結果になるのでしょう
PPGのデータをスタンドックスに置き換えて色板に塗ってみました。これじゃあね。

あれこれ足して、かなり近づけました。

さらに微調色

オレンジ色を出すのがちょっぴり苦労しています

最終的な判断を外にパネルを持って行って確認します。

上になっている色板が最終候補です。分かりにくいですが、正面で朱くて透かしでオレンジなデータを作りましてそれで塗ります。

相手はこのような腐り

サンダーで削るとなぜか穴が出て来ました。この手はやっかいで、溶接して埋めるのも良いのですが、袋になっている部分で裏側を何かすることができず、さらに錆びる危険が孕みます。まして、裏側の塗装を置こう事になれば費用も膨らみます。

結果としてはエポキシボンドで蓋をしました。

サフェーサーでしっかりシールします。

ここはいったんこれで終了。