アルファロメオ147のオイルパン修理 その1
オイルパン修理でお預かりの147、なかなかのものでございます。
オイルパンの脱着は一つ間違えたらエンジン降ろしが待っていますから気が気じゃありません
事前にマニュアルを確認する限りでは車上で脱着可能なようですが、簡単そうで超難しいなんてのは修理マニュアルなんて日常的な事です。
祈る思いで作業にかかります。
エキゾーストパイプなどを外して、オイルパンが下がるように準備します
途中2本だけどうやって外すのか?的なボルトがあり、それもどうにか外れましたが、やはり素直に落ちてはくれない様子です
オイルストレーナーがバッフルプレートにひっかかり、なかなか降りてきてくれません
外そうとするとほんのわずかにどこかが必ず干渉して外れないのです。
どこもあと数ミリで換わるのですが金属なので1ミリでも無理は無理なのです。
もはやこの道しか残されていません
この状態でオイルストレーナーを外してオイルストレーナーごと降ろすのです
この信じられないクリアランスで外します。ボルトの頭は11mmと言うサイズ。板ラチェットがあったので少し楽できますが
しかし11mmって、ぼーくぼーく、笑っちゃいますこらえきれーずにー♪
どうにか取れました 大変すぎてここまであんまり画像撮れませんでした。
ボルトを回すのが難しかったのは、ここです
この奥にボルトが刺さります。エンジンブロック側のボルト穴がそうです。指先からボルト穴まで一直線で、かなり長いリブCVのソケットが無いと回せません。
しかし長ければ良いという訳ではなく、このフライホイールが少し出っ張っていて、ボルト穴を少しだけ隠すのです。
つまりフライホイールを交わすくらいの細さで、尚且つ長い物が無いとダメと言う、V6のクランクーリーを止めているボルトと同じように、設計者のいけずさ加減が透けて見えます
下から丸見えになるクランクのカウンターウエイトやコンロッド
なかなか陽の光を浴びるところではありません
結構な汚れ具合のオイルパン、ストレーナーにバッフルプレート
片っ端からイナリ君が洗います
この通り
こちらも洗浄します。液体パッキンが付いたボルトたちもきれいになってもらいます
そしてこの通り
エンジンはしばらくお休みしてもらいます
続きは次回