アルファロメオジュリアの修理 その1
遠方で高速道路を走行中、石?のような大きな塊を通過する際に下回りにダメージを負ったジュリアです
入庫から数日経って、保険会社から、車両保険の為の修理の部分の確認の為にアジャスターが来ることになり、工場内に車両を移動することになりました
が…. ついにATFは漏れつくして車両から無くなり、前に行く事も後ろに行く事も出来なくなってしまいました
場所は工場の脇の通路の一番奥。前にはたくさんの修理を待つクルマがあります
全部クルマをどかして、僕とイナリくんとEくんの3人でクルマを押して工場に入れる事にしました
この時はエマージェンシーだったなあ
ATFが枯渇するとはどういう事かと言いますと。エンジンは元気よくかかりますが、Pからギアを変える事ができないのです。
Pでないとエンジンがかからないので、Pでエンジンをかけます。すぐにNなりDなりに入れようと、シフトレバーを素早く動かし、サイドブレーキを解除します。セレクターは電子制御のスイッチでしかあらず、Pから他のギアに入らない事を悟ると、クルマは勝手にPに戻し、パーキングブレーキをかけてしまうのです。
EPBと呼ばれるパワーパーキングブレーキが付いているのです。
Pに入れるたびにきゅーっと音がして、サイドブレーキを巻き上げてしまうので、押して動かす事ができません。
そもそもP以外のNにギアを動かす事ができないので、どのみち押すことはできないのですが
結局、やむを得ず、この場で何とかすることになりました
地面は泥と石畳。作業は危険極まりないのですが、こればかりはどうにもできないのです
どうにか4個のガレージジャッキをかけることに成功しました
これ、簡単にできているように見えますが、そうとう大変なのですよ
明らかに何かにぶつけたのが良く分かります
予め部品は手配していたので、この場で交換作業に移ります
オイルパンが外れてATのエレクトロユニットがむき出しです
ZFの8速オートマチック。ずらりと並んだアクチュエーターが圧巻です
交換するオイルパンはオールインワン。セットでポンプが付いてきます
この8速ATに対応するのはリキモリトップテック1800
持っててよかったハンディ圧送ポンプ。ずっと前にVWニュービートルかなんかに1度だけ使ったもの
蓋を開けることはできないので、圧送ポンプの圧縮空気の向きを変えて、自分タンクにATFを吸わせるのです
容量は9.5Lのようです。とりあえず5Lを持って、クルマに行きます
イナリくんがクルマの下でフルードを入れます。僕は流量を調整したり、ポンプのON/OFFを担当
5Lなど軽く飲み干して、再びチャージに戻ります
今度もまたどんどん飲ませて、8Lを入れ終えたあたりでトラブルが発生
診断機がFCAのSGWの承認がおりず、その先にいけません
残念ながら、この日はここでおしまい。ATのオイルパンドレンを閉めていったん撤退。翌日は雨の予報だったので、また後日に作業します
これ悪だよなあ~