もしもの先にあるもの
先日、古くからのお客さんが事故に遭いました
幸いにしてけがは軽傷で済みましたが、クルマはご覧の有様です

お客さんは直進車で、相手は右折。信号の無い、いわゆる右直の事故で、基本的な過失割合は2:8です。完全な優先権のある道路なので、大した修正要素もなく
おそらく、そのままの割合で進められるべきですが、どうも相手がその割合に納得いかぬ様子。
2:8なんて割合は、こちらに非が出るの?的な感覚なのに相手が納得しないとは、ぜひ、実況見分の後に相手への重い処罰を希望するべきですね。
こちらは、車両保険も代車特約も入っていてオールリスク対応です。おまけにドライブレコーダーがセットで付く契約!
さっさと弁護士でも入れて気のすむようにやったらよろしいかと。
免停になるのは加害者なのに、ゴネ損になりそうです。
でもまだ加害者は保険に入っていたので、こういった話し合いのテーブルに乗せる事が可能ですが、無保険車、さらには無車検車、無免許、盗難車
などなど、現代の日本は昔のようにちゃんとしていないので、やはり、自動車保険は大事です。
失うものは何もない人、無敵な人には結局泣き寝入りが待っていますから。
自動車修理もそうですが、保険もおざなりにしないで、信頼できるところで、しっかり入る事を強くお勧めします。

ひとたび事故が起きるとその労力たるや、かなりなエネルギーが必要になります。
特に代車が用意できない場合、翌日から経済的な損失に直面します。
また過失割合が決まらないと、相手からの保険金が下りませんから車両保険は必須です。(場合によっては可能ですが、一般的に示談を求められる)乗り換えについても、相手にクルマを壊されたのに一時的でも自分がクルマにお金を出して買わなければならなくなります。
もちろん、修理が可能であっても、車両保険がなければ、修理費用の立て替えが発生することを忘れてはいけません。
僕らが修理をするアルファロメオの多くは既に、生産から時間が経っている為に車両保険に入れないという話をちらほら聞きますが、入れない事はありません
時価額を優先して見れば、新車価格の10%なんてことにはならないハズです。
トヨタ2000GTの車両保険は、古いクルマなので新車時の10%、238万円の10%=23.8万円かと言われたらそんな事はありません
ただ、巷に中古車が無いので、相場を計る事は出来ませんが、どう考えても数千万円くらいの価値がありそうです。
つまり、156のGTAでしたら598万円とかですが、車両付保59.8万円では、156GTAは買えません。少なくとも200万円くらいは欲しい所ですね。
それが再調達価格です。つまり相場です。
こういった事が相談できるのは大手損害保険会社のプロ代理店です。
もちろん、安いネット保険や農協、共済なども良いのですが、こういった事故の時に困ったことになったり、納得いく説明が得られなかったりします。
また、修理費用差額特約や、故障時運搬損害特約などのオプションも見直してみると良いです
特に後者は、損保ジャパンの商品が秀逸です。車両保険金額か100万円までのどちらか安い金額が故障の際に保険で修理することが可能です。
ただ、何でもかんでも保険金が出る事はありません。例によってあれこれ出来ない事から説明されます。
しかし、タイミングベルト切れや156や147のオルタネーター交換の際には抜群の効力を発揮します。
ちなみに修理しなくても保険金をもらえます。
このオプションがこの規模でできるのは損保ジャパンのみのようです。
最近は相手が車両の際にだけ保険金が出る、車対車+A(古い言い方) でも。昔は出なかった相手が分からない、当て逃げされたような場合でも保険金が受け取れるようになってきました。
とにかく、保険は大事なのであります。

