まさかの出来事

さて、連載もかなりな数になったC6。面白いクルマです。
アルファロメオとは全く違う概念で整備に当たらねばならず先行きが不安でした。
作業の途中でe-bayで、純正のサービスマニュアルがあったので、DL版だろうと買いました。
しかし… 先方から送られてきたのは仮想マシンを使えという指示
仮想マシンとは??と思いながらも言われた通りDLするも閲覧できず、出品者にあれこれ相談します。
何度もメールでやり取りした結果、どうもその仮想マシンなる物のバージョンが合っていないように思う事を告げると
もう一度違うバージョンが送られてきました。
出品者は最後までサジを投げず、あれこれ適切な処方を僕に送ってくれて大変に助かりました。

さて、その仮想マシンなるもの、僕は知りませんでしたが、この今書いているPCの中に違うPCを存在させる
そんなイメージで、なんとも懐かしいXPの画面が出て来るのです。
その仮想マシンの電源を入れて見るのですよ。

なんかちょっぴり使いにくいような気がするけど、必要な情報はそこそこ見れます。

でもこれが見れる時にはタイミングベルトのヤマは過ぎてもう完成寸前
しかし思わぬ方向から役に立つのです

LDAフルードを入れましたら

エンジンをかけてエア抜きをしないといけません。
しかしエンジンがかかりません。なんでなんで?
エア抜きどころではなくなってしまいました。
診断機の結果は以下の通り

なんとたくさんのエラーが入っているじゃありませんか

よく見ると1-3のコイルに電気がきていません。
そこでサービスマニュアルの出番です。

慣れていない配線図を読みながらロケーションと照らし合わせていくと思わぬ結果に当たります。
4,5,6番のコイルは車両のメインハーネスから配線されているのですが
1,2,3番は独立した配線で、VVTの可変ソレノイドもその線にぶら下がっています。

その配線にある先は?
おおきな集中コネクターです。

こ、コイツだ!
ロックコネクターの一部が壊れてしっかりコネクターが入らないようになっていました

これ一発で元が取れたように思います。しっかりコネクター本体をしっかり合わせてテープでぐるぐる巻きにすると
嘘のようにエンジンは調子よくかかり、安定したアイドリングを刻んでいきます。
こんなところまでコネクターが壊れるとは….

改めてサスペンションのフルード注入とエア抜きを行います

予め少しスィステムを加圧しておきます。

あとは診断機のガイダンス通りに進めれば完了します

そしてエア抜きも終わりを迎えて、上がったり下がったりがスムーズになりましたとさ

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