がんばるきもち…粉砕編
エアコン修理中のプジョー5008
コンプレッサーが圧縮していない事がわかり、急遽取り寄せました
その作業からまいります
エアコンガスを回収してコンプレッサーを外します
幸いな事にロケーションは大変によろしい
このデカイ六角にレンチをかけてぐいと引いて、何か細い物で動かなくする他所のクルマのオートテンショナーと同じ仕組み
だがしかし、プジョーはなかなかやさしい。
緑色のコネクターの脇のスプリングのついたピン。これを押し込む事によりオートテンショナーはロックされベルトが交換できるのです
比較的簡単に外れます
このコンプレッサーがまた高かった。
リビルドとかではなく新品。プジョー純正と同じデンソー製品。
もちろんOリングも交換。
いいいな、いいな、新品っていいな♪
ちなみにこのコンプレッサー。よく見るコンプレッサーと違い、クラッチがありません。
クラッチの代わりにコントロールバルブをコントロールユニットが判断して動かしているのです。
そのバルブはサーモからの情報も加味されていて、トラブルの際はエンジン水温を上げさせない為にコンプレッサーをフリーにしてエンジン負荷を下げるのです。
真空引き大会。
もう、お客さんに納車の連絡をしてもいいでしょう。
がっちり真空になったら
425gから475gの冷媒ガスを入れます。
ちょうど使いかけのガスが1本。
入れましたところ152gのガスが入った勘定。と言ってもホースの中やエアパージでいくらか少ないかとは思いますが
あとは1本200gとその半分の100gを入れたら出来上がり。
同じようにだいたい100gを入れたらよいのです。
さて、良い感じに入って行きましたよ…
あれ?高圧が上がらない。いや、低圧に至っては0に向かおうとしています。
どういう事? 当然車内は冷えません。
真っ青になる僕の顔。
まだ納車の連絡しちゃだめ~!
すげえ、頑張ったのにこの仕打ち。クルマの修理とはかくも辛い物なのですよ。
え?ユーザーはもっとかわいそう? そりゃそーですわね。
実はまだ故障が隠されていたのです
次回、完結編